アドセンス

2016年9月7日水曜日

サウジアラムコが東証上場?


サウジアラビアよりムハンマド副皇太子、ファリハエネルギー産業鉱物資源相、ジュベイル外相らが来日していた。

こうしたなか、世界最大の石油会社であるサウジアラムコのIPOについて東証上場も視野に入れるとの記事を9月4日の日本経済新聞の朝刊で読んだ。

サウジアラビアはムハンマド副皇太子が経済の多角化を目指すべくビジョン2030を策定。そのなかでサウジアラムコを上場させその調達資金で政府系ファンドを拡充し投資収益により脱石油を図るもの。

産油国は何十年も前から脱石油依存を図るべく産業の育成や国民の海外留学にお金を使ってきたが上手くいっていない。誤解を恐れずに言えば、国民の多くが公務員となり、原油を売ることによって収入が入ってくるので、額に汗して働くという気持ちがどうしても弱くなってしまうからだと思う。

海外留学には相当なお金を使ってきているはずだが、中東発の技術の話は聞いたことがない(私が知らないだけかもしれないが)。優秀な学者はいるはずだけど。

話がそれたが、サウジアラムコの東証への上場は日本からの提案のようだ。東証に上場している外国企業の数はどんどん減少していて今は数えるほどしかない状況なので資本市場が活発になるという意味において賛成。

記事によればサウジアラムコは5%程度を世界で上場させる予定であり、金額にして約1,000億ドルと言われている。そのうちサウジ国内分と海外上場分の割り振りは未定であるが、仮に東京で上場することとなっても結構な金額になりそうだ。

でも、海外企業が日本に上場するには他の目的もある。それはその国に上場することにより、その国の企業を買収できるようになることだ。現金を調達することなく、発行する株の交換により買収が可能となる。

国策としてメードインサウジアラビアの製品等を増やしたいとのことであるから、サウジアラムコ傘下の化学メーカー、自動車メーカー等が生まれるかもしれない。

サウジアラムコの価値は2兆ドルとも言われているので狙った獲物は手に入れられてしまうかも。例えば、ホンダの時価総額は6兆円弱だ。

東証での上場を要請しておいて、その後の買収はダメは受け入れられない。

資本市場が活発になるということはこういうことなんだと思う。



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