アドセンス
2016年9月18日日曜日
日経ヴェリタス「分散投資 王道に異変」を読んで
今週も日経ヴェリタスを読みました。
巻頭特集は「分散投資 王道に異変 債券はもう安全じゃない」(日経ヴェリタス第445号)です。
日銀のマイナス金利政策により利回りが低下した他、ボラティリティーも上昇しているので、運用ポートフォリオにおける債券の割合を下げ、不動産などのオルタナティブ投資の割合を増やす投資家が増えているという。
また、債券と株は逆の動きをすることから、これまで分散投資が機能していたが、リーマンショック後は逆相関の関係が崩れたこともその背景にあるという。
一定の利回りを確保することに投資家は頭を悩ませているのだが、オルタナティブ投資のネックは解約の制限があることや流動性が乏しいことから、市場動静によってロスカットしたい場合にもそれができない場合があることだ。
解約については年に1回とか2回のタイミングでかつその3か月前までの申し出が必要なケースもある。また、不動産など上場株式に比べると流動性に劣る資産で運用するケースも多いことから、機動的な売却が困難となる。
市場が危機に見舞われた時に流動性に劣る資産を新たに購入する投資家は少ないので、何故売れないのかといったことにならないよう注意が必要。
リーマンショック前には金余りにより従来資産では利回りが低下したことから、ヘッジファンドや私募REITなどへの投資も盛んに行われたが、多くの年金基金などでそもそも値崩れすることを想定できていなかったことや売却したくても売却できないといった問題が露呈した。
あれから8年経ち当時の記憶も薄れつつある。この金余りの状況のなかで相対的に利回りが高いというのはその対価が必ずある。許容できるリスクであるのかよく吟味したうえで投資することが大切だと思う。
年金基金の担当者など全ての投資家が投資のプロではない。リスク管理の要諦は先進的な管理手法の採用ではなく、「これってよく分からない」や「複雑だから金額を抑えた方がいいのでは」といった常識的な判断だと思う。
今の金融市場は中央銀行の金融政策に振り回される波乱の状況を呈しているが、投資家の選別眼が求められる面白い状況なのかもしれない。
投資は自己責任で。
応援よろしくお願いします。
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どうもですー。
返信削除僕も海外債券をそこそこ持っていたんですが、株が下がるときは円高になるし、結局株同様に下がってしまうので意味がないと思って値段がある程度戻ったところを見計らって半分以上売却しましたね。
どころでビックマック大好きさんはビールはお好きですか。
自分のブログに書きましたが、居酒屋一休が今度ビール祭り1杯50円をやるのでもしよかったらここでオフ会やろうかと。
お酒が苦手な場合は時期はもうちょっと先でもいいので喫茶店でお茶とかにしましょう。
コメントありがとうございます。
削除最近、上がる時も下がる時も、タイミングはみんな一緒な気がします。世界的な中央銀行の緩和策のせいなんですかね。