アドセンス
2016年11月14日月曜日
日経ヴェリタス「どうなる人手不足の日本経済」を読んで
今週も日経ヴェリタスを読みました。
印象に残ったのは、巻頭特集ではなく、「プロが解説」の記事「どうなる人手不足の日本経済 現役世代減少より雇用のミスマッチが壁」(日経ヴェリタス第453号)です。
記事によれば、「高齢化の進展により生産年齢人口が減少しているが、労働市場をみてみると、非正規雇用者の割合が高まっている他、これに失業者や就業希望者を加えると15歳以上の人口の約1/4に達する」とのこと(日経ヴェリタス第453号60ページ)。
有効求人倍率の上昇や生産年齢人口が減少していることは認識していたが、希望する就業形態や職種等に就けない人の割合がこんなに高いとは知らなかった。
この部分のミスマッチを是正することができれば、雇用の増加や賃金の改善をもたらすことが可能だと思う。働きたくても働くことができないのであれば、金額の大小に関わらず無駄遣いをしようとは思わない。また、自分の希望する職に就けないのであれば、同じ時間働くとしても、そうでない場合に比べ労働生産性も低くなると思う。
そして何より、一定の資産を保有していないのであれば、職に就かないでいると将来への不安から精神的にもよくない。
しかし、口で言うのは簡単だが、雇用のミスマッチを改善することはすこぶる難しい。政策的な支援も重要だが、個人の努力でどうにもならないことも多いと思う。現在の職を失って、他業態で人材を募集しているとしても、新卒でない限りその業界での経験を求められることも多い。経験が必要となると選択の幅がぐっと縮まる。
また、仮に新たに職をみつけたとしても、給与水準が低下してしまい、家族がある人はその職に就くことを諦めざるを得ないか、就業し生活レベルを落とさざるを得ないことも起きる。
雇用の問題はとても難しい。 でも、このミスマッチ問題にメスを入れることができれば、日本経済の見通しも大きく変化すると思う。
投資は自己責任で。
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