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2016年11月18日金曜日

ソフトバンクグループ(9984)のH28/3期中間決算説明会をみて


ソフトバンクグループ(9984)のH29/3期中間決算説明会をみました。

孫社長自らが考えやビジョンなどを語るので、当社の業績を把握するだけでなく、情報通信分野の動向などについて勉強になることが多いことから、毎回、インターネットでみている。

さて本題。

決算内容は為替の影響で米スプリントの売上が減少したことなどから前年同期比△0.2%の減収となるも、利益面は国内通信部門のコスト削減や孫社長自ら通信環境改善のため陣頭指揮をとる米スプリントの損益改善などにより増益。

一言でいえば総じて堅調な決算。

買収したARMについては今後10年間の詳細な技術ロードマップが構築されており、孫社長もARMのCEOと大口顧客を訪問するなか、ARMの将来性について改めて強く認識した模様。また、現時点で販売されている自動車の中にはARMの技術が採用されたコンピューターチップが100個以上採用されており、コネクテッドカーが主流になればセキュリティの確保が大きなポイントになることから、ARMのチップの優位性は生かされるとのこと。

ARMはインターネットにつながる32ビット以上のチップなどIoTデバイスの分野では80%以上のシェアを確保している一方、サーバーなどクラウドの分野ではシェア99%以上を占めるインテルの後塵を拝しているが、今後10年程度で20%のシェアを狙う考え。

また、今後、金額の大きな投資については先日設立したソフトバンクビジョンファンドに移行する予定であるが、ソフトバンクグループで取り組む案件とファンドで取り組む案件のスレッシュホールドについて、現在、議論しているとのこと。ソフトバンクグループの有利子負債水準を現状のEBITDAの約4倍の水準から3.5倍の水準にもっていく予定。

孫社長はシンギュラリティは到来すると考えており、有利子負債による資金調達では到底間に合わないことから、ファンド形式を採用。なお、ソフトバンクグループの投資リターンはアリババを除いても43%に達する状況であり、これをサウジアラビアが評価した他、現在、その他のソブリンファンドとも出資協議している模様。

ファンド形式にするとイグジットを考える必要があることから、ソフトバンクグループの事業がなくなってしまう可能性が指摘されていたが、ソフトバンクグループの過去の平均イグジットは13.5年であることから、事業性としても問題ないとの認識。

今後、孫社長は国内通信、スプリント、ヤフージャパンの運営については、既にそうなっている部門もあるが、個々の経営陣に任せ、本人はソフトバンクビジョンファンドでの投資案件の発掘に力を入れる方針。

どんどん事業規模が大きくなっていくソフトバンクグループ。

今後が更に楽しみだ。



投資は自己責任で。
応援よろしくお願いします。

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