アドセンス

2016年6月22日水曜日

最近の円高をどうとらえるか?


最近、英国のEU離脱、米国利上げ延長、中国の景気減速など株式市場にネガティブなニュースを多く目にします。実際に株価は伸長せず投資パフォーマンスはイマイチの状態です。

特に海外株に投資しているので最近の円高により円ベースのパフォーマンスは悪化傾向にある。銘柄によっては現通貨で含み益でも円ベースで含み損となっているケースもある。

長期投資をするなか、為替動向によって売るか買うかを決めるのは困難です。特に長期においては、変動する要素は無数にありすべてを想定することは不可能であることから、為替動向についても同様に予想することは難しいと思われます。

今、円高と判断し投資しても、次に円安に変わるのが明日なのか、1年後なのか、場合によっては5年後になるか分かりません。逆に更なる円高になるかもしれない。

そもそも、日本が低成長であることから、高成長国や高い成長をする企業に投資すべく海外投資をしていることから、為替リスクをとること自体が日本リスクに対するヘッジになると考えています。

以前に書いたように、日常生活においては大半の日本人は円高の方が生活は楽になるように思います。食料品、ガソリンなどエネルギーは輸入品が多い他、日本で生産する自動車なども原材料の輸入がなければ困難です。

東日本大震災の後、火力発電を増やすべく、原油の輸入が増えた際に国富が流出すると大変な騒ぎになったのは記憶に新しいはずです。詳しいことは経済学者に任せますが、アベノミクス前の円高期の方が日本のGDP成長率は高かったのも事実です。

また、日本の貿易構造も大分変化しました。海外進出が進むにつれて貿易黒字は減少乃至赤字となった一方、海外子会社からの利益送金が増加し経常黒字となっています。

日本企業に勤め、日本国内で生活するのであれば、ヘッジすべきは日本の国力が減退するリスクだと思います。企業が稼げなくなるリスクや為替でいえば円安リスクだと思います。

最近、コンビニや飲食店、アパレル等でもプチ贅沢から低価格路線に戻りつつあります。賃上げの動きもありましたが、ここ数年の円安による物価上昇により消費者の購買力が落ちてきているのだと思います。消費者の財布の紐は相当きつくなっています。悪くいえば、皆ケチになっています。

日々の為替動向も気になりますが本当に気にすべきは日本企業の競争力だと思います。そのために国内外の株式投資があるのだと思います。特に私も含めたサラリーマンの場合はヘッジ手段をいくつか持っていた方がいいのではないかと考える今日この頃です。



投資は自己責任で。
応援よろしくお願いします。

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