アドセンス

2016年6月4日土曜日

ソフトバンク(9984)、M&Aか?


今週に入って白戸家のCMで有名なソフトバンクの動きがあわただしい。いったい孫社長のねらいは何であろうか。ちなみにワールドワイドに活動する企業ということで投資しています。

 今月1日には持ち分法適用会社であるアリババ株を100億ドル売却することを発表し、4日未明にはガンホーオンラインエンターテインメント株の約9割を売却することが明らかとなった。

また、70%程度を保有するフィンランドのゲーム開発会社スーパーセル株の売却も検討中と報じられている。

アリバハの゙株価は上場後の水準と比較すると足許低迷しており、有利子負債削減のためという理由では売却のタイミングとして理解に苦しむ。

買収した米スプリントの再建に苦労していることから、そのための有利子負債の削減とも報じられているが、決算説明会などをみていると再建の道筋がみえつつあり、資金手当てについても問題ないとの説明がなされていた。プレゼンをする孫社長にも自信がみなぎっていた。

そうすると企業買収に向けた何らかの資金調達とみるのが自然と思う。後継者であるニケシュアローラ氏がソフトバンクに入社して3年目を迎えていることからも何らかの決断がなされたものと考えられる。

当社は事業資産と投資資産をポートフォリオの両輪としている。この一連の売却により手にするのは1兆円を超える資金。投資資産についてはアジアで勃興するITベンチャーが主な投資対象であるが、1案件1兆円に達する投資対象を想定するのは違和感を感じる。

そうすると事業資産としてのM&Aに向けた資金調達と考えるのが妥当ではないだろうか。買収先のキャッシュフローをよりどころとした負債による資金調達のみを実施した場合、既にある有利子負債と合算するとソフトバンクが抱えるリスクが大きくなりすぎる。また、格付への影響も配慮する必要がある。

そのため、外部資金調達額を抑えるべく、保有する有価証券を売却し、一定程度の自己資金を用意したものと考えられる。

ではどの企業を狙っているのだろうか。残念ながらその答えは孫社長とアローラ氏の頭の中である。世界地図をひろげてみると、欧州大陸がぽっかりと空いていることに気がつく。携帯電話会社かインターネット会社か。邪推ではあるが夢はひろがります。

爆速で進化するソフトバンク。目が離せません。



投資は自己責任で。
応援よろしくお願いします。

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