日本電産(6594)、米電機買収

日本電産が米電機大手ｴﾏｿﾝｴﾚｸﾄﾘｯｸより産業用ﾓｰﾀｰや発電機などの事業を買収することを発表。

買収金額は約1,200百万ﾄﾞﾙ。対象事業の2015年9月期の売上高は1,674百万ﾄﾞﾙ。従業員総数は9,703人。

買収の目的は産業用製品のﾌﾙﾗｲﾝ化と地域拡大、ﾄﾞﾗｲﾌﾞとﾓｰﾀｰの組み合わせによる顧客提案力の強化。前者については低圧ﾓｰﾀｰや発電機の製品ﾗｲﾝ強化、他社の後塵を拝していた欧州、ｱｼﾞｱ地域の基盤確保となる。後者については対象事業のﾄﾞﾗｲﾌﾞ技術と日本電産のﾓｰﾀｰの組み合わせによるｿﾘｭｰｼｮﾝ力強化となる。

中期経営計画：Vision2020では車載、家電・商業・産業用を伸ばし売上高2兆円が目標。2015年度売上高は1兆1,783億円であり、そのうち約5,000億円をM&Aで積み上げる計画。

目標達成に向け着実に手を打っている印象。株価も2015年度年央からの下落に歯止めがかかり、再び上昇基調に転じている状況。

永守会長は本人、ﾌｧｰｽﾄﾘﾃｲﾘﾝｸﾞの柳井社長、ｿﾌﾄﾊﾞﾝｸの孫社長はﾎﾗ吹き3兄弟と語っている。IoTにより車載分野は今後伸長が期待される分野であり、M&Aの着実な実行により、売上高2兆円も夢ではない。

更なる成長を期待したい。



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