アドセンス
2016年10月9日日曜日
日経ヴェリタス「アジア 新VIP旋風 高値続々、米利上げに勝つ成長力」を読んで
今週も日経ヴェリタスを読みました。
巻頭特集は「アジア 新VIP旋風 高値続々、米利上げに勝つ成長力」(日経ヴェリタス第448号)です。
そもそも、ベトナムとインド、フィリピンの頭文字をとって、「VIP」と呼ぶとは初めて知りました。また、以前はインドではなくインドネシアが入っていたため、VIP改め「新VIP」と呼んでいるそうです。
この3か国については、若年人口が多い人口ボーナス期である他、1人当たりGDPが節目となる3,000ドル超えが視野に入っていることから、経済成長への期待が高く、投資資金が海外から呼び込まれている状況。
実際、ベトナム株は株価上昇ペースが早いと感じる場面も多い。経済規模も小さいので海外からの資金流入によって株価が反応しやすい側面もあるかと思う。また、記事にも出ていたビナミルクやFPTは外資の保有規制の名残もあり、市場にあまり流通していないので、購入が困難。買いたくても買えない状況。そういう意味では企業のオルガニックな成長力に比べ、株価が割高に評価される銘柄もあるように思う。
これら3国への成長期待が高いのは分かるが、個人的にはインドとフィリピンについてネット証券が個別株投資できる環境を早く整備してもらいたい。各国の対外証券投資規制などの問題があるのかもしれないが、ETFや投信だと投資したくない企業も含まれてしまうからだ。
正確にいえば、私のメイン証券であるSBI証券さん対応の程宜しくお願いします。
記事にもあったが、フィリピンのジョリビーフーズの予想PERは40倍を超す。日本に来ているフィリピン人に聞くと家族で食事によく出かける生活に欠かすことのできない存在のようだ。海外住むフィリピン人も相当数いることから、当社が進める海外出店を通じて成長の機会はあるように思える。でも買えない。
また、複数の事業を多く抱える複合企業が多いのも、新VIPに限らずアジア市場の特徴かもしれない。事業ポートフォリオが分散されるので業績が安定すると考えられるが、各事業の中身を捉えるのが難しい。突然の減損などコングロマリットディスカウントを意識せざるを得ず個人的には敬遠してしまう。
最後に成長著しいアジア市場に投資するには現地資本の企業に投資するのと、多国籍企業の現地法人に投資する方法があると思う。後者については、本国の本社クレジットにてアジアの成長の果実を得ることができるので、新興国投資にありがちなよく分からないという不透明感が大分少なくなる。でもその分既に割高になっているケースも少なくなく、グロース銘柄をどう評価するかが投資家としての腕の見せ所。
今後も経済のパイ自体が大きくなるアジアの成長に関与したい。
投資は自己責任で。
応援よろしくお願いします。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿