日本電産(6594)がH29/3期中間決算を発表した。
2四半期累計では、売上高は為替の円高要因により前年比△4.0%の減収となるも、営業利益、純利益とも前期比増益にて推移。営業利益、純利益ともに過去最高益。
永守会長によれば、アナリストの決算レポートを読んだが、ハードディスク事業の特需など一過性の利益との説明が多く、アナリストの勉強不足も甚だしいとのことであり、車載や家電・商業・産業用へのビジネスポートフォリオの転換やコスト削減など利益率改善に取組んできた結果が反映したものであるとのこと。新しいことに挑戦していなかったら恐らく減収、減益決算になっていただろうとの説明。
(当社決算説明資料より)
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総じて、車載や家電・商業・産業用の各売上高6千億円が視野に入ってきたことから、2020年度の連結売上高目標2兆円への手ごたえを強く感じているようであった。
車載では、電動ブレーキの受注も順調に積みあがっている他、電動アクチュエーターやトラクションモーターの市場を狙っている。家電では、モータ単体から制御、コンプレッサ等を含めたモジュール販売への脱皮を図る他、エマソンのモータドライブ事業等を買収したことから、米キャタピラーなどこれまで取引できなかった先へアプローチし、シナジー効果を狙う。
また、永守会長によれば、日本人で海外企業を経営するのは困難であるから、経営方針には賛同してもらうが、M&A先の経営は現地人に任せているとのこと。これまで、東大やハーバード、開成卒業の人間に任せてみたが、どれも経営力に欠けており上手くいかなかった実体験に基づいているとのこと。相変わらずの永守節。
好調な中間決算を受けて、通年の業績予想を上方修正。利益率の改善により、営業利益を5,000百万円、純利益を2,000百万円見直した。配当金についても同様に5円の増配。株主にとってうれしい限り。
(当社決算説明資料より)
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中間決算を受け株価も伸長し、10,000円を超える水準に上昇。現状、PERは30倍程度に達しているが現在の成長率では正当化される水準だと思う。目押し買いも一手かもしれない。
(SBI証券チャート図より)
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