アドセンス

2016年5月29日日曜日

IBMは優位か?


現在、AI(人口知能)やIoTの活用が非常に注目されており、この新たな情報化が第4次産業革命と声だかに叫ばれている。米IBMはどのようにこの荒波を乗り越えていこうと考えているのだろうか。今日はIBMの戦略について簡単に考えてみたい。

まず、AIの活用やIoTの活用がなぜ注目されるようになったのだろうか。誤解を恐れず簡単に言えば、コンピュターの情報処理能力向上の一言に尽きると思う。

AIの関連でいえば、デジタル化された画像や論文、文献などの大量の情報からコンピューターが自ら関連性をみつけることによって、人間の問いかけに対して回答する。これを可能にしたのがディープラーニング(深層学習)であり、大量のデータ処理を可能とするコンピュターの情報処理能力の向上である。

IoTについても、工場で稼働する機械等にセンサーを設置し、そこから送られてくる膨大なデータから、機械の不具合や効率的な稼働に向けた有益な情報を引き出す必要があるが、コンピューターの情報処理能力の向上が欠かせない。

このように大量の情報処理を可能にしたコンピューター技術の進化により、IT業界は今まさに転換期を迎えているといえる。IBMはワトソンに代表するコグニティブコンピューティングとクラウド化に注力し更なる飛躍を図ろうとしているが、新ビジネスが軌道に乗るには一定の時間が必要といえる。ご存知の通り、実際に業績も低迷している。

いずれの情報技術の分野も競争は激しく、新しい技術につき不透明な部分も多いが、IBMは既に強力な顧客基盤を世界中に有していることから、今後も安定した成長並びにキャッシュフローを生み出していくことに疑いの余地はない。

ビジネスモデルの転換期であることから業績改善には一定の時間が必要だと考える。Analytics、Cloud、Mobile、Security、Social の5分野を成長を強化する分野(Strategic Imperatives)として掲げ、2015年度はこの5分野に50億ドルの投資を実施し、2年前は22%であったものが、IBMの収入の35%を占めるまでに成長もみられる。

株主として忍耐強く、見守っていきたい。


投資は自己責任で。
応援よろしくお願いします。

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