IBMの2016年度第2Q決算が発表された。
う~ん、引き続き厳しい状況というのが第一声。いつもの通り簡単にみてみたい。
売上高は前年同期比△2.6%減の202億ドル、最終利益(継続事業ベース)は同△25%減の28億ドルの減収減益。なお、売上高は17四半期連続の減収。
一方、人工知能ワトソンを中心としたコグニティブコンピューティング及びクラウドからなる重点強化分野の売上高は前年同期比+12%増の83億ドル。過去1年間の売上高は310億ドルであり、IBM全体の売上高の38%を占めていることから、会社側は順調に拡大しているとの認識。
ロメッティCEOは、量子コンピューティング、IoT、IBMクラウドのブロックチェーンに継続投資するとのことであるが、既存ITサービスなどの減収を補えるまでには時間を要する状況。
第2Q決算はアナリスト予想を上回ったとのことで、株価が160ドルを超える場面もあったが、冒頭申し上げた通り、引き続き厳しい。
研究開発費など経費も高止まりしている一方、減収に歯止めがかからないため、下記の通り、EPSは減益傾向。2016年度の上半期において11件50億ドルの企業買収を実施しているが、重点強化分野の売上に寄与するには一定の時間を要する状況。
なお、通期利益見通しEPS13.50ドルに変更なし。
既存のITサービスから人口知能、クラウドといったビジネスモデルの変革における産みの苦しみの時期。
長期投資家として辛抱強く見守っていきたい。
※英文のスライドは20162Q当社決算説明資料より転載。
投資は自己責任で。
応援よろしくお願いします。
0 件のコメント:
コメントを投稿