アドセンス

2016年9月4日日曜日

日経ヴェリタス「新・銘柄選別のススメ ポスト・アベノミクス相場に勝つ」を読んで


今週も日経ヴェリタスを読みました。

今週の巻頭特集は「新・銘柄選別のススメ ポスト・アベノミクス相場に勝つ」です。

金融緩和による円安を受けた株価上昇などのアベノミクス相場が一段落し、レンジ相場を形成しつつあることから、投資家は株式相場全体の森ではなく個別銘柄という木を見極めるべきであるとの内容。

そこで企業の還元力、集中力、市場支配力、変化対応力がポイントになるとのこと。

でも、それを見極めるのが難しいと思う。

高成績を収めるファンドマネージャーの着目点なども紹介されているが、継続的に勝ち続けることは難しいし、最近はたまたま上手くいっているだけの可能性もある。また、市場平均に勝てないファンドマネージャーだって数多くいるわけで、その人達がこの着目点に目をつけてないかというとそれも違う気がする。

長期的に成長する優れた企業を見つけることは難しく、また優れた企業が市場で株価上昇という形で評価されないこともある。この辺のさじ加減が難しい。

投資にあたっては長期的な企業の業績を考えるべきであるけれど10年先の業績を予測することは不可能だと思う。バフェット氏ではないけれど、必要とされている会社で引き続き存続していることが容易に想像できる位しか実際のところ分からないと思う。

そうでなれければ、過去のトレンドから長期的に3%の成長するであろうという現在の延長位のことしか予測はできないと思う。

それ位企業の存続に影響を及ぼす要因の数は多いと思う。要するにリスクファクターの数が多すぎて、仮定を置くことは困難であるし、仮に仮定を置いたとしても、そこから導きだされる結論は不確定要素にあっさりかき消されてしまう程度の結論だと思う。

未来は分からないという元も子もない結論になりかねないが、精緻な予測は意味をなさず、大きく間違わない程度に予想することがポイントなんだと思う。そういった意味において、市場支配力や変化対応力といった分析のベクトルを持つことは有意義なことだと思う。

投資は悩み続けるもののような気がする。極端な考えかもしれないが、沈む船に一緒に乗れる覚悟ができる位考えたら、株価上昇という果実にありつけるのかもしれない。「儲け」は「信じる者」と書くのだから。



投資は自己責任で。
応援よろしくお願いします。

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