アドセンス

2016年10月12日水曜日

「Fin Techの衝撃」を読んで


「Fin Techの衝撃 金融機関は何をすべきか」(城田真琴著、東洋経済新報社)を読みました。

最近、「フィンテック」という言葉を目にしたり、耳にしたりすることが増えており、個人的に非常に興味のある分野の一つです。また、株式投資の面からも、フィンテック銘柄の発掘に役にたつかと思い手にとってみました。

著者は野村総合研究所でデジタルビジネス開発部マネージャーを務めている方です。

本書は、フィンテックが広まる背景、オンライン貸し出しやロボアドバイザー、モバイル決済、デジタルバンク、保険業界への適用などフィンテックの活用事例、ブロックチェーン技術、金融機関のフィンテック戦略、日本におけるフィンテックの方向性など非常に網羅的な内容。

欧州や日本の当局による規制の動向も踏まえているので、これ1冊あれば、フインテックの潮流について理解することが可能となっています。内容も非常に平易に書かかれているのでスッと頭に入ってきます。1冊1,800円しますが詰まっている情報量を考慮すれば非常に安いものだと思います。

金融機関にとって重要なことはフィンテック時代のプラットフォーマーになるべくAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)をどのように活用していくかということのようです。

金融機関は命の次に大切とも言われるお金を扱うので利用者から信用も大きく問われることから、ベンチャー企業が新しい技術だけではなかなか上手くいかない一面もある。したがって、既存の金融機関はAPIを通じ、IT企業とも連携を図るなか、バンキングにおける多大な情報をどのように活用し、新しい世代や新ビジネス、既存ビジネスの進化に繋げていくかが、問われるようです。

また、世界の金融機関の取組みをみて日本は大きく後れをとっているなぁというのが率直な感想です。 アプリストアのようなサービスを提供している金融機関もあるようです。

米グーグルやアップルはモバイル決済にも力を入れており、モバイルインターネットの時代におけるプラットフォーマーになることを虎視眈々と狙っています。フインテックという切り口も重要だが、ITの進化による物事の変化を捉えることが大切だと思う。



投資は自己責任で。
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