アドセンス

2017年1月8日日曜日

日経ヴェリタス「薄れる「長期金利0%」の意義」を読んで


今週の日経ヴェリタスで気になったのは、「薄れる「長期金利10%」の意義」(日経ヴェリタス第461号)です。

執筆者は学習院大学に異動された伊藤元重元東大教授。

本筋の議論からは外れてしまうのですが、為替のオーバーシューティングに関する説明が上手くまとまっていると思いました。

日米金利差が開いた場合、為替は円安になることが予想されるが、永遠に円安となったままではなく、いずれ長期的な均衡点に収斂するというもの。

具体的には、金利差が拡大した場合、一旦為替は円安にオーバーシュートするものの、例えば10年金利で金利差がある場合、理論的には10年かけて長期均衡に収斂する。その結果、ドルベースと円ベースでの運用利回りも均衡する。

つまり、両国での利回りが均衡するまで資本移動が発生する結果、一旦円安に振れた為替が、円高に戻し、長期的な均衡レートに戻る。

円の金利が低く、金利差が発生した場合、円安になることの議論は多くみられるが、長期的な為替の動きはそれと異なることを説明する議論はあまりみかけない。

非常にすっきりした簡潔な説明だと思った。



投資は自己責任で。
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