アドセンス

2016年11月1日火曜日

日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)の3社によるコンテナ船事業の統合


日本郵船、商船三井、川崎汽船の3社がコンテナ船事業の統合を発表した。

コンテナ船売上高の合計が約2兆円に達する日本の海運大手3社による事業統合につき驚いたが、海運市況が低迷しており各社とも背に腹はかえられないのだと思う。

日本郵船など名門企業であるが、海運事業の業績は景気の影響を強く受ける。乱暴な言い方であるが、荷物を船に乗せて運ぶだけなので、景気が後退すれば必然的に業績は停滞する。燃料節約の為に運行スピードを下げたり環境に優しく経済効率的な船の投入など経営ノウハウがあるのだろうが、本質的には市況産業であるので、自分の努力ではどうにもならないことも多い。

リーマンショック前までは中国の資源爆買いや好調な米国経済によりバラ積み船やコンテナ船の運賃は高く、海運会社の業績も好調であった。しかし、リーマンショック後は世界経済が停滞していることからモノの動きも鈍くなり、海運各社とも保有船がダブつき始め運賃も大きく下がった状況。韓国の韓進海運に至っては経営破綻となった。

人間の心理として好景気の時に設備投資は承認されるので、各社一斉に船の新造に走るが、船が完成した頃には景気後退に直面し、デビューしたての新造船が減損となることも多い。

それゆえ財務内容もぱっとしない。減損の連続的な発生により自己資本比率も20~30%台と低迷。損益についても黒字はなんとか確保しているものの、数兆円の売上高に対して最終利益が数百億円とほとんど赤字の状態。

好景気の時に貯めた貯金を必ずやってくる不況の時にはき出してしまうので財務内容はあまり改善しない。

名門企業といえど海運に限らず市況産業に投資するのは難しい。



投資は自己責任で。
応援よろしくお願いします。

2 件のコメント:

  1. 原油価格が下がりに下がって燃料コストは下がりまくったと思うんですけどね、運ぶものがなくて船が余ったらどうしようもないか。。。
    ところで、例のオフ会ですが、今週末日曜日はいかがでしょう。あるいは3日でもいいですね、休みだし。

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  2. ウチのブログのほうにコメントありがとうございました。
    では、それ以外の候補日としては、12,13の土日いずれか。
    それ以外の土日は厳しいので、あとは平日の夜ですかね。
    無理のない範囲でどうぞ。
    あと、もし良かったら僕のブログのメールフォームからメールでいただければ今後のやりとりがしやすいです。
    コメント欄でやってしまうと他の人にいろいろ見えてしまいますからね。

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